2024年9月11日(水)から9月13日(金)に一般社団法人 日本科学技術連盟 が主催する「ソフトウェア品質シンポジウム2024」に、STYLYプラットフォーム開発部 Engineering Managerの藏内、QAエンジニアの井之上が登壇いたします。
シンポジウム詳細およびお申し込みについてはこちらからご確認いただけます。
https://www.juse.jp/sqip/symposium/app/
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◆9/13(金)9:00 – 9:30
井之上 心也 | STYLY QAエンジニア
「8種類の対応デバイスを持つUnity製SaaSのUnityバージョンをアップデートしたときに行った回帰テストの自動化手法」
8種類の対応デバイスを持つUnity製プラットフォームにおいて、Unity 2019 LTSバージョンから2022 LTSバージョンへのアップデートを行う際の課題と解決策を紹介します。
限られた人員(EM1名、Unityエンジニア3名、QA1名)で、ユーザーの過去作品や進行中の受託案件への影響を最小限に抑えつつ、効率的にアップデートを実施する必要がありました。
この課題に対し、二つの自動テスト手法を導入しました。一つ目は、モバイルアプリのGUI自動リグレッションテストです。Airtest+pocoフレームワークを使用し、GitHubActionsで実行可能なPythonベースのテストランナーを自作しました。Android、iOS両対応で、PRベースで動作します。
二つ目は、モバイルアプリとWebアプリでのAR/VR作品自動再生テストです。過去作品の後方互換性を確認するため、既存のユーザー作品を自動再生し、アプリのクラッシュやUnity由来のエラーログを検出します。モバイルアプリではAirtest+pocoを、WebアプリではSeleniumを使用しています。
これらの自動テスト導入により、テストの効率化と品質保証を両立し、当初2年以上と見積もられていたプロジェクトを1年半で完了することができました。
◆9/13(金)9:35 – 10:05
藏内 亮 | STYLY Engineering Manager
「REST APIに関するE2Eテストの分類と、それらの自動テストの適用範囲について」
昨今、多種多様なプログラミング言語によりREST APIが実装され、それぞれについて自動テスト、およびE2Eテストが行われている。それらのE2Eテストについては、各種フレームワークにより用意されるドキュメントにより、その手段が提供されている。しかし、複数のフレームワークを俯瞰したとき、各フレームワークで提供されるE2Eテストの手法が異なり、それらの自動テスト可能である範囲が異なることを発見した。そして、それらのテストは、split E2E Test、monolithic E2E Test、simulated E2E Testの3種に分類することができた。
本発表では、REST APIにおけるE2Eテストの手法の分類を試みた。そして、それらの分類において、自動テスト可能な範囲、自動テスト不能な範囲を具体的なフレームワーク名を明示し、REST API実装時のフレームワーク選定、およびテストに関するアーキテクチャ選定の指針を示す。
ソフトウェア品質シンポジウム2024は、一般社団法人 日本科学技術連盟 が主催するソフトウェア品質に関する日本最大級のシンポジウムです。ソフトウェア品質に関わる全ての方々を対象としており、現場で役立つ実践的な技術や経験、ノウハウ、研究成果を発表し意見交換を行います。
本シンポジウムでは、ソフトウェア品質を高めるために邁進・活躍されている皆様の工夫や成果を広く募集しており、議論や情報共有、様々な方からのフィードバックを受けることができ、研究・実務の進化の布石になることを目指しています。
詳細なタイムテーブルは以下ページを参照ください。
https://www.juse.jp/sqip/symposium/timetable/day2/
なお、藏内、井之上 は4月に募集された一般応募の中から経験論文および経験発表の提出を経て登壇者に選出されています。
両名への取材については以下お問合せまでご連絡ください。
【問い合わせ先】
株式会社STYLY 担当:森逸崎
info@styly.inc
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